マンスリーコラム
コロナに打ち勝って迎えるもの
ファイザー社製ワクチンに引き続き、モデルナ、アストロゼネカ社製のワクチンも認可され、医療従事者、高齢者接種のも始まり、我々の接種も近くなってきます。長く続く謹慎生活にも疲れ、接種後はパァっと飲みにいきたい気分です。秋頃には全人口の7割ぐらいが接種完了すれば、今後大きなパンデミックはおきづらくなり、緊急事態宣言の発動もなくなり沈静化の方向と推察します。
コロナ対策として、大規模な財政支出による通貨供給量が増大したためとかで、日経平均30,000円を超え、バブル崩壊前の高値38,000円も更新かとの期待もありましたが、現在28,000円前後と低迷。原因は米国インフレ懸念による長期金利高とか言われますが、コロナ回復後のことは全くの不透明です。秋頃のコロナ沈静化とともに回復していくと期待します。
そしてオリンピック開催はどうなるのでしょうか。無観客で開催されている陸上競技やマラソン、また人数制限でプロ野球試合が行われている現状からすれば、オリンピックも観客制限をして行われるのでしょう。今回は自宅で鑑賞するのがベストです。
3月決算の発表が始まりかけていますが、製造業においては右肩上がりの業種が多い一方、非製造業は大きな損失が続く企業が続出でK字景気とか言われています。いつまでもこのような状態は続くとは限りませんのでコロナ回復後は、コロナ特需は終わり、大きく業績の下がった企業のV字回復が期待できます。
しかと一方において大判振る舞いをした国債です。日本国の債務残高は1,000兆円と言われていましたが、今回の財政出動や税収の落ち込みを考慮すると1,200兆円ぐらいにはなってくるのではないでしょうか。現在この莫大な債務について、取り上げる野党やマスコミはありませんが、コロナ後は税制変更による増税、公共料金の引き上げ、受給年金の引き下げ・受給年齢の繰り下げが実施されるのは火を見るより明らかです。
具体的にはコロナ復興税の新設、消費税は10%から15%→20%に。また多額のタンス預金や預貯金に対して課税する資産税といったものが出てくるのではないでしょうか。
コロナに打ち勝っても今後迎え撃つ試練にもしっかりと対策をしていかなと自分の老後は守れません。